動作のしつけとは、オスワリ、フセ、マテ、といったように、「して欲しい行動」全般を教えることです。これに対して、「して欲しくない行動」をやめさせるのが禁止のしつけです。
動作 = して欲しい行動を教える
禁止 = して欲しくない行動を教える
「オスワリ」と言ったのに座らなかったので叱る、ということはオススメしません。叱って教えようとすると、犬にとって「オスワリ」という言葉は、叱られる可能性が生まれる言葉になります。そのためやがて、「飼い主さんに声をかけてほしくない」という状態に発展することがあるのです。
そこで、必ずさせて褒めるようにします。オスワリと言った時は、必ずオスワリの姿勢にさせて褒めます。オイデなら足もとに引き寄せてから褒めます。
× 指示 → 言うことをきかない → 叱る → 声をかけてほしくない犬
○ 指示 → 必ずさせる → 褒める → 声をかけてほしい犬
最初に声をかけてから、させて、褒めるまでの時間が短ければ短いほどよく覚えてくれます。声をかけてから褒めるまでの間は、できれば2秒以内。1秒ならもっと良いですし、0.5秒ならもっともっと良いです。こうすることで犬は、「声をかけられること」と「褒められること」をセットで覚え、次の指示を待つようになって行くのです。